杉浦さやかの女子さんぽのススメin阿佐ヶ谷

はじめまして! イラストレーターの杉浦さやかです。絵+文のスタイルで、旅や散歩、身のまわりの好きなものについて描いています。荻窪、吉祥寺、西荻窪、阿佐ヶ谷と、中央線のおもに杉並近辺を住み歩いて20年。一度下町に暮らしたこともあるのですが、猥雑で魅力的な街並みが恋しくて、2年で舞い戻ってしまいました。中央線独特のちょっぴり泥くさい雰囲気、赤ちょうちん街なども大好きなのですが、一応乙女系を自負しているので(?)、この連載では“女子的スポット”を中心におすすめしていこうと思っています。記念すべき第一回は、現在の地元、阿佐ヶ谷をおさんぽ!

第一土曜日はのんびり骨董市「神明宮•我楽多市」

大きな銀杏やケヤキの木がやさしくしげる、阿佐ヶ谷住民の憩いの場•神明宮。私も大好きな神社ですが、ここでは月に一度、第一土曜日に骨董市が開かれています。お店の数は20〜30ほどでこじんまりとしているけれど、器や着物、かごなどバラエティ豊かな古道具が並びます。店主のおじさま同士が仲良しそうで、気さくに対応してくれるのでほのぼの。土曜の朝のさわやかな境内でのそぞろ歩きは、女子さんぽのスタートにもってこい。

神明宮の大鳥居。ここから市が続きます。

神明宮の大鳥居。ここから市が続きます。

お店の並ぶ様子。ベテランの店主たちになんでも聞いてみましょう。

お店の並ぶ様子。ベテランの店主たちになんでも聞いてみましょう。

外国人観光客などに混じりお店を巡る杉浦さん。

外国人観光客などに混じりお店を巡る杉浦さん。

阿佐ヶ谷神明宮
住所 杉並区阿佐谷北1-25-5

大人も子どももうれしいセレクトショップ「エルフ•キッズマーケット」(エルフ•キッズマーケットは2022年に閉店しました)

2歳になる娘がいるので、かわいいウィンドウに吸い込まれて入ったのですが、中はママもよろこぶレディースの洋服がいっぱい。帽子やバッグ、アクセサリーなども揃い、子どもの服より自分のものを熱心に探してしまう…。この日私が着ているトップスも、ここで買った「Si-Si-Si」のシャツ。お店の歴史は約20年と長く、阿佐ヶ谷育ちの私のママ友は、高校生のころから足しげく通っていたのだとか(キッズの大きめサイズなども着ていたそう)。出産祝いを買うときはたいがいここ。作家ものや海外ブランドなど、個性的でかわいいものが回転よく入荷するので、とっておきのプレゼントを贈ることができます。スタッフが丁寧に相談にのってくれるのもうれしい。今年の娘の誕生日にはリュックサックを贈り、とっても気に入って使ってくれています。

お店は阿佐ケ谷駅北側、中杉通りに面しています。

お店は阿佐ケ谷駅北側、中杉通りに面しています。

店内は子ども服から大人服まで、まさに所狭しと置かれています。

店内は子ども服から大人服まで、まさに所狭しと置かれています。

杉浦さん、今回もあれこれと気になるものを見つけたようです。

杉浦さん、今回もあれこれと気になるものを見つけたようです。

スタッフの北岸さんと。買い物にはこうした相談が欠かせません。

スタッフの北岸さんと。買い物にはこうした相談が欠かせません。

エルフ•キッズマーケット
住所 杉並区阿佐谷北1-28-9
電話 03-3336-4110
営業時間 月~金10:00~19:00、土日祝11:00~19:00
定休日 木曜(不定休)

愛らしい町の焼き菓子屋さん「ルスティカ菓子店」

センスのいい古書店においしいジェラート屋さん、個性的で愛すべきお店が点在する松山通り(旧中杉通り)。2013年の秋に開店したこちらは、大人が3人入るといっぱいになるほど小さなお菓子屋さん。木枠のガラス戸にクラシックなショーケース、素朴な焼き菓子、きりりとした店主の中井さん、なにもかもが可憐でかわいい。週末ともなると、近所のおじさまや家族連れ、やさしい味と素材を求める妊婦さんと、お客さんがひっきりなし。マフィンやスコーン、クッキーなど商品によって粉の産地を変え、とことんこだわったお菓子は噛めば噛むほど味わい深い。店名はツバメの学名からとっていて、人気のロールケーキにはツバメの焼き印が。ツバメ印のボックスもあり、お菓子の詰め合わせを贈ったら、よろこばれること間違いなし。

松山通りを北上した右手側にお店はあります。阿佐ケ谷駅からは徒歩13分ほど。

松山通りを北上した右手側にお店はあります。阿佐ケ谷駅からは徒歩13分ほど。

店主の中井さんと杉浦さん。

店主の中井さんと杉浦さん。

中井さんには今回は特におすすめのお菓子をお願いしてみました。

中井さんには今回は特におすすめのお菓子をお願いしてみました。

左から時計回りに、ロールケーキ(280円)、マフィン(330円)、タルト(360円)。

左から時計回りに、ロールケーキ(280円)、マフィン(330円)、タルト(360円)。

ルスティカ菓子店
住所 杉並区阿佐ヶ谷北4-21-8
電話 03-5356-8856
営業時間 11:30~19:00
定休日 月曜、火曜

ケヤキの木を見下ろしながら飲むクラフトビール「阿佐谷ビール工房」(阿佐谷ビール工房は2023年に閉店しました)

三度の飯よりビール好きなもので、気候がよくなると足が向くお店。入口正面に居並ぶ銀色のタンクには、できたての自家製ビールが詰まってる。タンクから注がれたビールのジョッキを手に階段をのぼり、屋上のテラス席に出ます。カラフルな提灯の下、中杉通りのケヤキ並木や、家々の屋根を見下ろしながら飲む気持ちよさときたら…! 5月のある日、おそらく1年で3本指に入るくらいのさわやかな天気の日に、この屋上で家族会をしたときの夢のような心地が忘れられない。私のお気に入りは「ブロンドエール」。一杯410円と安いうえに、フルーティな香りが抜群の美味しさ。私のまわりの酒好きには、苦みのきいた「IPA」も人気。休日はグループでわいわい、平日は会社帰りにさっとひとり飲みしていく人もいて、地元で愛されているお店です。
(2017年1月、阿佐ケ谷駅北口すぐの場所に移転しました。)

まさにここでビールはつくられる。ビールの地産地消です。

まさにここでビールはつくられる。ビールの地産地消です。

今回は素通りしてしまった二階フロア。ゆっくり飲みたいときはこちらで。

今回は素通りしてしまった二階フロア。ゆっくり飲みたいときはこちらで。

三度の飯よりビール好きを自称する杉浦さん、さすがの飲みっぷり!

三度の飯よりビール好きを自称する杉浦さん、さすがの飲みっぷり!

ビールは左から、ヴァイツェン、ブラック、IPA(いずれも590円)。料理は左から、フィッシュ&チップス、産直お野菜にポテサラがのったサラダ(いずれも500円)。

ビールは左から、ヴァイツェン、ブラック、IPA(いずれも590円)。料理は左から、フィッシュ&チップス、産直お野菜にポテサラがのったサラダ(いずれも500円)。

阿佐谷ビール工房
住所 杉並区阿佐ヶ谷北1-31-5
電話 03-3336-0606
営業時間 月~金18:00~23:00(ビールL.O)、土日祝15:00~23:00(ビールL.O)
定休日 木曜

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※本記事に掲載している情報は2015年07月30日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。