ロックバンド「ストレイテナー」のホリエアツシさんと、杉並区内のJR中央線沿線(高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪)エリアを歩くシリーズ、第3弾は荻窪をご紹介します。約20年前から、おいしいごはんや、おいしいお酒をもとめ、中央線沿線はかなり歩いているというホリエさん。荻窪に来るたび感じるのは「ワンバウンドするのにちょうどいいまち」。ホリエさんならではの感性で、このまちを歩きます。
ホリエアツシさん
1998年結成の4人組ロックバンド、ストレイテナーのボーカル・ギター・ピアノ。2枚同時発売ベストアルバム『BEST of U –side DAY–』 / 『BEST of U –side NIGHT–』を10/17にリリース。
環八から見ていた気になる店を訪問
僕が荻窪に来るときは、だいたい駅前のバッティングセンターと飲みがセットなんですが(笑)。今回は残念ながらバッティングセンターには行かず、まずは駅から南へ足を伸ばし、大田黒公園で秋の散策。いきなり立派な銀杏並木に迎えられ、びっくりしました。住宅地の中の庭園とか、文化人の旧居とか、好きなんですよね。散歩中に偶然見つけたりすると、すごく得した気分。絶対入ってみますね。座ってのんびりっていうより、ひたすら歩きます。そして結構、写真を撮ったりします。ネイチャーフォトですね(笑)。
荻窪といえば、環八をタクシーで通るたび気になっていた店が2つあって、まずは家具屋さん「KOMA」を訪問。初めて入った広い店内には、上質な無垢の家具が並び、期待以上でした。いろんな椅子に座らせてもらったけど、座り心地が全部違う! 同じ職人さんが同じモデルを作っても、前とは違う削り方になるそうで、音楽に似てますね。同じ曲を演奏しても、その時と場所によって変化します。
環八沿いのもう1軒はユーズドとデッドストックの店「yeye」。自分の好きなものだけを置いているというオーナーは、絶対に売りたくないものもあるそう。そういうアイテムに限って、お客さんに値段を聞かれるのだとか。アンティークの値段って、売り手と買い手がその価値を共有するってことですよね。
昼も夜もおやつも旨いものがあり過ぎる
昼は友人おすすめのカレー店「すぱいす」。いつも行列であきらめていた念願の「骨付きチキンカリー」は、クセになる味でした。「10人中8人が0点でも、2人が120点くれるようなカレーにしたかった」というご主人。魚醤などの発酵調味料も使っていて、もっとおいしくするために常に研究しているそうです。名だたる食通がハマるのも納得。僕も完璧にハマりましたね。
カレーの後は、デザートを求め北口方面へ。教会通りってお洒落なスイーツショップがいっぱいあったりして、ちょっと軽井沢みたいだ。荻窪でも和菓子を制覇するつもりでしたが、「ねいろ屋」でかき氷にしました。オーナーとスタッフがバンドマンで、共通の知り合いがいることがわかり盛り上がりました。シロップは季節の果物で作る自家製、「女峰いちごミルク」うめえ~。
甘い物と同じくらいイカ好きの僕としては、荻窪に来たらイカ専門立ち飲み屋「やきや」に行かないわけにはいかない。常連さんでひしめくカウンターは、ちょっと勇気がいるかと思ったけれど、女将さんのクールな接客が絶妙。一緒に働いているのはお孫さんと聞いて、思わず「へぇ、いいっすねー」と言うと、「勉強したくなかっただけっすよ」と、孫もなかなかのクール。なのになぜかあったかい空間。ルールなんかなくても、粋なお客がそれぞれのペースで飲んで食べて、気持ちよく回転する。ほろ酔い気分でまた少し歩いたら、シメはやっぱり日本酒。常時約300種類の地酒が揃う居酒屋「いちべえ」で、今日は何を飲もうかな。これだけあると迷うのも楽しい!
荻窪の北口と南口を行ったり来たり、環八をくぐったり越えたりして思ったのは、荻窪は交通の要所。ここで乗り換えたり、人と会って別れたり、ワンバウンドするのにちょうどいいまち。荻窪のお店の人たちは、日々の移り変わりや、行き交う人との接し方に慣れてる気がします。つかず離れずがちょうどいい。またワンバウンドしに来よう。
(最終回は高円寺、来年1月紹介予定)
荻窪のイベント情報
大田黒公園 紅葉ライトアップ
大田黒公園 紅葉ライトアップ
箱根植木株式会社 代表取締役 東京商工会議所杉並支部 会長 和田 新也さん
「大田黒公園」は、音楽評論家・大田黒元雄氏のお屋敷だったことから、プライベート空間のような雰囲気があり、杉並区にお住まいの方でも「知る人ぞ知る」公園。2003年から実施している「紅葉ライトアップ」が年々話題になり、約4万人の人が訪れる一大イベントになりました。昨年はさまざまなメディアで紹介していただいたこともあり、昼夜合わせて8万人もの方にお越しいただきました。
弊社は2011年から庭園管理を委託されライトアップの演出を行っています。演出といっても、主体はあくまで自然の樹木。その年ごとの色付き方により、ライトの位置関係や角度を工夫します。少し高いところから照らし、地面に樹木の影を落とす演出を2年前から取り入れ、今年は入り口付近に竹灯籠を並べる新たな趣向も凝らしております。
大田黒公園はコンパクトな敷地に巨木がたくさんあり、池の水面が風で波立つことが少ないため、ライトアップした樹々が鏡のように映るときがあります。会期中は落葉が多くなってくる時期ですが、スタッフが毎日池に落ちた葉をひたすらすくい、夜のライトアップに備えています。
今年の紅葉は少し遅め、台風の影響もやや心配ですが、日頃から樹木の様子を見守り続け、今年も心を込めて設営した「紅葉ライトアップ」、ゆっくりと見ていただけたらうれしく思います。
- 大田黒公園 紅葉ライトアップ
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期間 2018年11月23月(金)~12月2日(日)
平日:日没~20:00(最終入園19:45)
土日祝日:日没~21:00(最終入園20:45)
※写真撮影の三脚使用は禁止です。(一脚は可)入園料 入園無料 問い合わせ 大田黒公園管理事務所 03-3398-5814
荻窪&ホリエさんからプレゼント!
抽選で合計6名に当たる!
① すぱいす (1人前×3個入り)
すぱいすの人気メニュー骨付きチキンカレーをレトルトでお届け!お湯に入れて温めるだけで、ホリエさんもハマった、お店と同じあの味をお楽しみいただけます。
② ホリエアツシさんサイン入り
ストレイテナー「My Name is Straightener TOUR」Tシャツ(M)
- 応募方法
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ハガキ ①希望商品番号②郵便番号・住所③氏名④年齢⑤性別⑥電話番号⑦上の地図で紹介した7カ所の中で行ってみたいスポットすべて⑧この紙面の感想を明記し、
〒100-8502(住所不要)東京新聞広告二部「荻窪プレゼント」係までFAX ハガキと同じ必要事項をご記入の上、
03-3502-7227
東京新聞広告二部「荻窪プレゼント」係まで
インターネット 東京新聞HP内からお申し込み
https://adv.chunichi.co.jp/chuosen-rr/締切 2018年12月22日(土)必着 当選発表 賞品の発送をもってかえさせていただきます。
なお、いただいた個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。
OGIKUBO × ATSUSHI HORIE
荻窪まち歩きMAP
大正時代は文化人の別荘地として、
「西の鎌倉、東の荻窪」ともいわれた荻窪は、杉並区のターミナル駅。
中央線だけでなく丸ノ内線も通り、環八や青梅街道も近く、
南北にバスの路線も広がる、人やモノが交差するまち。
無垢材と手仕事のぬくもり
親方の松岡さんと6人の職人さんが、武蔵村山にある工房で作る家具は、ひとつひとつが芸術。手作業にこだわり、かんなで削り出す曲線が使う人に寄り添う。同じ樹種でも色味や木目も違う。納得ゆくまで相談してオーダーしたい!
- ① KOMA Shop
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住所 杉並区上荻1-24-10 電話 03-6383-5585 営業時間 10:00~17:00 定休日 水・木曜日
ラーメン&かき氷!
お洒落なラーメン&かき氷の店。オーナーの出身地、四国の食材を中心に、素材のこだわりが光る。かき氷も四季折々のフルーツを楽しんでほしくて通年提供。「女峰いちごミルク(950円)」は、いちごミルクという概念を変える!
- ② ねいろ屋
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住所 杉並区天沼3-6-24 電話 03-6915-1314 営業時間 平日11:30〜15:00 17:00〜20:00(かき氷のみ来店14:00〜15:00)
土日祝11:00〜18:00(かき氷のみ来店16:00〜18:00)定休日 不定休
全国の地酒が約300種!
日本酒好きなら誰もがあこがれる冷蔵ケースに、ずらり並んだ約300種の全国の地酒。日本酒に精通した店員さんが、好みや料理に合うお酒を選んでくれる。気軽に飲めるお手頃価格から入手困難なプレミア銘酒も。
- ③ いちべえ
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住所 杉並区上荻1-13-3 第一小河原ビル3F 電話 03-3220-2952 営業時間 17:00〜23:00 定休日 日曜定休(祝日の場合は営業)
懐かしグッズに会える
50年代から現在までのユーズド&新古品が並び、実家にあった懐かしいものがありそう。オーナーの料金設定はすごく良心的。僕は、手のひらにすっぽり馴染んだ「グラス(100円)」と、「しまうまのブローチ(500円)」を買いました。
- ④ yeye
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住所 杉並区南荻窪4-41-14 荻窪コーエイマンション109 電話 03-3332-2077 営業時間 15:00~20:00(土日祝13:00~19:00) 定休日 木曜日
クセになるのも納得の味
荻窪三大カレーのひとつ、すぱいす。一番人気の「骨付きチキンカリー(900円)」は、食べたことのない味!脂分を抑え、化学調味料も小麦粉も使わず、その分手間ひまをかけ、工夫を重ねた絶妙のトロ味と旨み!これはハマる!
- ⑤ すぱいす
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住所 杉並区荻窪5-16-20 電話 03-5397-3813 営業時間 11:30~14:30(L.O.) 17:30~21:00(L.O.) 定休日 日曜日(祝日はランチのみ)
激安!イカ天国!
「イカ専門の立ち呑みは珍しいから面白いかな」と始めて約20年。「仕込みは大変よ」とクールな女将さんと、無口なお孫さんで営む。八戸直送のスルメイカは鮮度抜群。「刺身(186円)」、「げそ焼(186円)」、「わたあえ(186円)」、安い!旨い!
- ⑥ やきや
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住所 杉並区荻窪5-29-3 営業時間 16:00~23:00 定休日 日曜日
巨木に癒される
巨大な銀杏並木は樹齢100年以上。音楽評論家・大田黒元雄氏のお屋敷だったそうで、見事な回遊式の日本庭園。池には立派な錦鯉。毎年、紅葉の時期はライトアップしていて、年々訪れる人が増えているそう。来てみようかな!
- ⑦ 大田黒公園
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住所 杉並区荻窪3-33-12 電話 03-3398-5814 営業時間 9:00~17:00(入園は16:30まで)