中央線4駅の魅力「スポット」×「ヒト」の時空を超えた出会い

「キタコレビル」✕「レディー・ガガ」

都内でも有数の古着の街、高円寺。 最近はその古着目当ての外国人観光客も多くやって来ます。なかでも世界中のファッション関係者から注目を集め、強烈な印象を与えているのがキタコレビル。ここで手に入る古着をリメイクした個性的な服は、カルチャーシーンでも話題となっています。と、そこに世界の歌姫・レディー・ガガさんがやって来ました。実は以前、ここに入店していたブランドのアイテムを着用したこともあるとか。ファッションへのこだわりは誰よりも強い彼女、両手に服を持ち、あれこれ思案中のようです。

キタコレビル
住所 杉並区高円寺北3-4-13
電話 店舗ごとに異なる

「ザムザ阿佐谷」✕「寺山修司」

阿佐ヶ谷といえば小劇場が多く、かつても今も演劇人が行き交う街。なかでも中央線車内からも見えるラピュタ阿佐ヶ谷は街のランドマークで、地下の劇場ザムザ阿佐谷が有名です。と、そんな文化発信基地の前で路上演劇が始まろうとしています。アングラ劇団「天井桟敷」の主宰者・寺山修司さんが30年前に阿佐ヶ谷界隈で行った伝説の市街劇『ノック』の再演です。しかし、俳優がパフォーマンスを始めても、寺山さんは納得がいかない様子。とうとう台本片手に自ら演出に乗り出したようです。

ザムザ阿佐谷
住所 杉並区阿佐谷北2-12-21-B1
電話 03-5327-7640

「鳥もと」✕「井伏鱒二」

中央線4駅には魅力的な酒場が多くあります。なかでも荻窪の鳥もとは昭和27年創業の老舗で、界隈の酒場の代表格。と、店内に目をやると奥に年配の男性がおり、パンチパーマの店主が「先生、いらっしゃい、お久しぶりじゃないですか」と日本酒を注いでいます。男性とは、かの文士・井伏鱒二さん。言うまでもなく井伏さんは、60年以上を荻窪で暮らし、その日々や人々との交流を『荻窪風土記』という著書にまとめています。駅前にあったころのこの店にもよく足を運んでいたとか。今宵も長い夜になりそうです。

鳥もと
住所 杉並区上荻1-4-3
電話 03-3392-0865
営業時間 13:00~24:00(月~金)、12:00~23:30(土)、12:00~23:00(日・祝)
定休日 盆、年始2日ずつ休

「音羽館」✕「丹波哲郎」

“夜の神保町”と称されるほど古本屋が充実する街、西荻窪。なかでも幅広いジャンルで買いやすい価格の本が揃い、何時間でも居られるほど心地良い空間の音羽館は、古本業界に新しい価値観を提示した名店と言えるでしょう。と、そこにふらっとやって来たのは往年の名俳優・丹波哲郎さん。実は丹波さんの自邸はかつて西荻窪にあり、その前の通りは“丹波通り”と呼ばれ親しまれていたのだとか。
Gメン75の装いで散歩中でしょうか、棚をぼんやり眺めていたかと思うと、ご自身の著作を探していたようです。

音羽館
住所 杉並区西荻北3-13-7
電話 03-5382-1587
営業時間 12:00~23:00
定休日 火曜

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※本記事に掲載している情報は2015年04月30日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。