大衆酒場の貫禄がなみじゃない!

高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪。まさにここは酒場のテーマパーク。個性的な酒場が軒を連ねる飲み屋街が、あちこちにひしめき合っている。とりわけ紹介する8軒は、どこも手軽な料金で楽しめる親切店。ここでしか食べることの出来ないこだわりのメニューも多く、わざわざ足を運びたくなる店ばかりだ。

  1. 馬力 高円寺ガード下店(高円寺駅徒歩3分)
  2. 一徳(高円寺駅徒歩3分)
  3. つきのや(阿佐ケ谷駅徒歩9分)
  4. しんの輔(阿佐ケ谷駅徒歩3分)
  5. 鳥もと本店(荻窪駅徒歩3分)
  6. カッパ(荻窪駅徒歩3分)
  7. 戎 西荻南口店(西荻窪駅徒歩2分)
  8. 焼きとりよね田(西荻窪駅徒歩2分)

馬力 高円寺ガード下店(JR高円寺駅徒歩3分)

本格馬刺しを堪能できる貴重な店

壁一面を飾るメニューの短冊と天井を彩る提灯が目印の店。海の家をイメージして作られた店内は、高円寺らしく若いバンドマンなどで賑わっている。店員も若いイケメンが多く、活気ある接客が気持ち良い。本店は、錦糸町の馬券売り場近くにある競馬ファンが集う店だそう。なので、名物も馬にちなんだ馬レバー刺し(490円)。ネギ、にんにく、ごま油にからめて食べるとついつい酒もすすむ。

馬力
住所 杉並区高円寺南3-69-1
電話 03-5356-2941
営業時間 15:30~翌4:00
定休日 年中無休

一徳(JR高円寺駅徒歩3分)

高円寺カウンターカルチャーここにあり

故・若松孝二監督が常連だった焼き鳥店。その影響から、今でも役者から芸術家など多くのクリエーターのたまり場だ。魅力的な低音ボイスを持つご主人の焼き鳥は絶品。創作焼き鳥の盛り合わせ、ゴージャスセット(550円)が人気。カウンターしかない店内は、密度が高く客同士の交流も頻繁。「これをカウンターカルチャーっていうんだよ」とご主人は豪快に笑う。一見怖いが入れば楽園。正に高円寺っぽい店である。

一徳
住所 杉並区高円寺北2-11-1
電話 03-3336-4059
営業時間 月~土17:00~23:30(L.O23:00)、日・祝 16:00~23:00(L.O22:30) 夜10時以降入店可
定休日 火曜

つきのや(JR阿佐ケ谷駅徒歩9分)

阿佐ヶ谷を代表する大衆酒場

季節の料理と旬な日本酒を提供することで人気の店。夏は、アルコール度数控えめのサッパリな夏酒が飲める。冬は、味も鮮烈で香りの高い新酒がオススメ。肴も日替わりから週替わりのものまであるので、来る度に新しい味に出会える。国産の食材にこだわっており、メニューにも原産地が書いてある配慮が嬉しい。和歌山のあゆの塩焼き(500円)は蓼酢をつけてサッパリと食べるのが、つきのや流だ。

つきのや(つきのやは2022年に移転しました。)
住所 東京都杉並区阿佐谷南1丁目14−12
(移転先住所)
電話 03-5378-8007
営業時間 17:00~24:00
定休日 月曜

しんの輔(JR阿佐ケ谷駅徒歩3分)

大阪の味・串揚げが食べたくなったら

35種類のバリエーション豊富な串揚げが幅広い層に支持される人気店。きめ細かい衣が歯触り良く、何本でもいけてしまう。鳥ひき肉と紅生姜を和えた串(120円)や餃子の皮で納豆を包んだもの(120円)など、変わり種を楽しむのも良い。一番人気はタマネギ(55円)で、激安価格が嬉しい。飲んべえには、ウィスキーとデンキブランをハイサワーで割る阿佐ヶ谷ハイボール(380円)もオススメだ。

しんの輔(しんの輔は2022年に移転しました)
住所 東京都杉並区阿佐谷南3丁目34−9 フォレストワン 1F
電話 03-5373-2573
営業時間 18:00~翌2:00
定休日 日曜

鳥もと本店(JR荻窪駅徒歩3分)

ご主人の個性炸裂の名酒場

北海道出身のご主人が独自のネットワークを使い、安価に仕入れた魚や食材を堪能できる。この店の名物は、何といってもパンチパーマがトレードマークの、パンチのあるご主人その人。強面であるが、ユーモラスな人柄は常連客からの信頼も厚い。声をかければ、いなせな語り口でメニューの解説をしてくれる。北海道産のグリーンアスパラの刺身(500円)や品評会で日本一を獲得した椎茸を使ったバターソテー(550円)と、ここでしか味わえないメニューも多い。ご主人曰く「一等賞が沢山」の店なのである。

鳥もと本店
住所 杉並区上荻1-4-3
電話 03-3392-0865
営業時間 月~金13:00~24:00、土12:00~23:30、日・祝12:00~23:00
定休日 盆、年始2日ずつ休

カッパ(荻窪駅徒歩3分)

これぞクラシックな酒場の姿

50年以上の歴史を持つ、もつやき専門店。開店当初からつぎ足されるタレと変わらないメニューに惹かれ、親子で常連になるケースも多い。コの字型のテーブルの中央には焼き台。紀州産の備長炭が鈍く光る。その周りを囲むように客が座るスタイルがカッパ流。もつやきは注文を受けてから女将さんが1本1本丁寧に焼くのだが、その手さばきも見事。レバーから豚の膣のリンゲル等、オール100円。リーズナブルな価格で楽しめるのが財布に優しい。

カッパ
住所 杉並区上荻1-4-3
電話 03-3392-5870
営業時間 17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 日曜、祝日

戎 西荻南口店(JR西荻窪駅徒歩2分)

西荻で取り敢えず一杯といえばココ

40年の歴史を持つ老舗。毎日来る人もいる地元民から愛され続ける店。焼き鳥、焼きとん、刺身など40種類以上の豊富なメニューが揃っている。名物はいわしコロッケ(490円)。あんをいわしで包んだ巨大なコロッケは、いわしの尻尾付き。成人男性の拳ほどのビックサイズで、添えられたタルタルソースと絡めて味わって欲しい。ぜひトリスハイボールの1リットルもあるメガジョッキ(490円)とご一緒に。

住所 杉並区西荻南3-11-5
電話 03-3331-9414
営業時間 13:00~24:00、日・祝13:00~22:00
定休日 無休

焼きとりよね田(JR西荻窪駅徒歩2分)

コスパ抜群の人気店

開店して8年の若い店だが、西荻窪界隈だけでなく飲んべえのあいだで話題沸騰中。強みはコストパフォーマンスの良さ。焼き鳥の1つ1つの身が大きく、どれも食べごたえ十分。なかでもオススメは、つくね(210円)。串を四本も使った巨大なつくねは、1本焼くのに30分も掛かる手間ひまかけた一品。トッピングの目玉焼き(100円)を添えるのが通。あたたかい季節は外のカウンター席でご賞味いただきたい。

焼きとりよね田
住所 杉並区西荻南3-11-10
電話 03-3334-2094
営業時間 16:00~23:30
定休日 無休

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※本記事に掲載している情報は2014年07月24日公開時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。