お酒にも白いごはんにも合うオリジナル家庭料理
家庭料理とお酒iitoco(イイトコ)は、ひと工夫ある家庭料理と抜群の居心地が人気の居酒屋。店主の夏さんと、夏さんの父でオーナーの和夫さん、母の妙子さん、妹さんがそれぞれの持ち味を生かして協力し、2014年にオープンした。名物の「iitocoハンバーグ」のタネはつなぎなしの肉100%、ナイフを入れると中からは肉汁とともにチーズがとろり。お酒のお供にももちろん合うが、白いごはんとみそ汁やスープを足すこともでき、晩ごはんにもぴったりだ。「お一人でのご飯も大歓迎です」と夏さん。
増え続けるメニューはどれも新しく懐かしい味
「店名に家庭料理と添えたのは、スーパーなどで気軽に買える食材と家庭用コンロで再現できる料理ばかりだから。でも、材料や調味料の組み合わせを自分なりに工夫していて、どれもお店のオリジナル料理です」。食感が楽しい「ほくもち大根みたらし味」や五香粉の効いた「豚の不思議なスティック唐揚げ」など、メニューが豊富だ。どれも新しさの中に、家庭料理の懐かしさを感じる味。
オープン以来、夏さんのあふれるアイデアで、メニューは増え続けている。肉・魚・野菜のおかずは常時それぞれ10~20種類以上あり、パスタや焼きそばだけでも、それぞれ4種類の計8種類。スープはなんと13種類も。「スープが好きなので、色々作っていたら種類が増えました。どれも具だくさんで野菜が多めです」。
「おいしい」と「他にない」を求めて日々奮闘
「iitocoポテトサラダ」は、おいしくて他にないものをと考え、ポテトを揚げて作った新食感が人気となり定番になったメニュー。「お店を作る時、料理のジャンルにこだわらず、なんでもアリなお店にしたくて。とにかく気にせずやりたいことをやろうと」。その結果できた料理は「これ、なに風の料理?」と聞かれても答えられないこともあるのだとか。
家族で作る空気感が居心地の良さの秘密
店内は「オシャレなカフェ風なのに居酒屋」というギャップが楽しい。居心地の良さの理由はインテリアだけでなく、家族で作り上げた空気感だ。父の和夫さんは元テレビの報道番組のプロデューサーで映画作家、東京都豊島区の多目的スペース「シネマハウス大塚」の館長でもある。iitocoでは存在感のあるスタッフとして時々フロアにも立ち、声をかければ幅広い話題でおしゃべりに花が咲くことも。また、店で使用している器は夏さんの母の妙子さんが作った陶芸作品で、店の棚には妹さんがデザインしたキャラクターグッズが飾られているなど、家族による手作り感がほっとする雰囲気を醸し出している。
飲食店の多い西荻窪エリアの中でも、個性が光る一店だ。
- 家庭料理とお酒iitoco(イイトコ)
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住所 杉並区西荻南2-27-8 電話 03-3331-1165 営業時間 月~木曜 16:00-24:00(L.O:フード23:00、ドリンク23:30)
金・土曜 16:00-26:00(L.O:フード・ドリンク25:00)
※要お通し代(385円)定休日 日曜(変更の場合あり。SNSを確認してください) Instagram https://www.instagram.com/iitoco3210 Facebook https://www.facebook.com/nanka.iitoco X https://twitter.com/nanka_iitoco HP https://www.nanka-iitoco.com
取材:仲町みどり 撮影:笠峰新志