チキン南蛮定食が大人気。味もボリュームも満点の西荻窪の行列店
厚みのある大きな揚げたてチキンにびっくりするほど大量のタルタルソースがかかった「チキン南蛮定食」は、西荻もがめ食堂の看板メニューのひとつ。見た目のボリュームに圧倒されるが、食べてみると衣は油が軽くカラリとしていてタルタルソースと相性ばっちり。チキンはジューシー、あっという間に完食間違いなしだ。店長の酒井さんは「チキン南蛮は、2018年にこの店が吉祥寺にあるもがめ食堂の2号店としてスタートした際に誕生したメニュー。とても人気があり、一日で60食くらい注文があります。毎日タルタルソースを2㎏仕込むんですよ」と笑顔で話す。定食は小鉢が4つ、ごはん、野菜多めのみそ汁のセットで栄養バランスもばっちり。この日の日替わりの小鉢は、めかぶ、切り昆布の煮物、おからのサラダ、きゅうりの漬け物。なんと、ごはんは3杯まで無料でおかわりができる。
骨なしでパクリといける「サバの文化干し定食」
マグロかつ、しょうが焼き、とんかつ、海老マヨなどチキン南蛮以外の定食ラインナップも充実している。中でもぜひ味わってほしいのが「サバの文化干し定食」だ。「サバは、千葉県銚子港にある家族経営の水産会社から仕入れています。この店のために大きいものを選んで届けてくれるんですよ」と酒井さん。脂が乗った身はじっくり焼くことでふっくらとして味わい深く、骨取りがしてあり食べやすい。たっぷり添えられた大根おろしは目の粗い鬼おろし器を使っていてシャキシャキとした食感が楽しめる。
希少な「もち鮪(まぐろ)」を小皿で食べられる
定食以外の単品メニューも多くある。酒井さんのおすすめは「もち鮪の小皿」。「もち鮪」は水温の低い海で旬の時期に取れるマグロの中でも、脂が少なく赤身でもちもちしていて、クセがないマグロ。マグロの水揚げ日本一の和歌山県那智勝浦港のブランドマグロだ。厚く切られたもち鮪の刺身は名前の通りもっちりとした食感で味が濃い。小皿を定食にプラスすれば満足度はさらにアップする。
一人のご飯にもぴったりの店づくり
奥行のある店内はテーブル12席とカウンター7席で、一人でも気軽に入りやすい配置。ちょっぴりレトロな風味の内装や卓上の調味料が少し昔にあった「食堂」を思い起こさせ、ほっと安心する空間を作っている。壁のメニューを眺めて迷うのも、この店の楽しみのひとつだ。
- 西荻もがめ食堂
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住所 杉並区西荻南3-7-7 電話 03-5346-0360 営業時間 11時30分-14時30分
17時-21時定休日 水曜、年末年始(変更の場合あり) Instagram https://www.instagram.com/mogame.nishiogi/ X https://twitter.com/ni_mogame
取材:仲町みどり 撮影:笠峰新志