スマートフォンや音楽配信サービスの普及で音楽を楽しむ環境が多様化するなかで、近年、アナログレコードが見直されています。デジタルにはないあたたかみのある音、プレイヤーに針を落として聴く手間などが、若者を中心にかえって新鮮に映るようです。今回は、そうしたレコードを扱う中央線エリアらしい店をピックアップ、ニューカマーから老舗まで紹介します。
（2017年5月2日に公開した記事に、最新の情報を踏まえて加筆・修正しています）

1. LOS APSON？（JR高円寺駅徒歩6分）
2. オントエンリズムストア（JR阿佐ヶ谷駅徒歩5分）
3. 月光社（JR荻窪駅徒歩2分）

LOS APSON？（JR高円寺駅徒歩6分）

1994年に西新宿にオープンし、幡ヶ谷を経て2015年秋に高円寺に移転してきた、アンダーグラウンドな音楽ファンから愛される「LOS APSON？」。扱う音楽ジャンルは非常に広範囲ですが、とりわけノイズや実験音楽などに強く、レコードだけでなくCD、Tシャツ、ポスター、雑貨など関連グッズも揃い、店内は賑やかで楽しい雰囲気に満ちています。インディーミュージシャンが多く暮らす高円寺ならではのレコードショップです。

オントエンリズムストア（JR阿佐ケ谷駅徒歩5分）

2016年に阿佐ヶ谷に新規オープンした「オントエンリズムストア」。ジャズ、ロック、ソウル、ワールドミュージック、昭和歌謡などの中古レコードをメインに取り扱う店で、小規模ながら一歩店内に入ればリズムと心地よいバイブスに溢れています。レコードのほか、CDや本、アートグッズ、DJでもある店主自らプリントするオリジナルTシャツなども販売。レコードの買い取りは1点から大歓迎だそうです。

月光社（JR荻窪駅徒歩2分）

荻窪で70年以上続く老舗の中古レコード店「月光社」。2代目の店主が切り盛りし、現在はさまざまなジャンルのレコードが所狭しと並べられていますが、創業当時から変わらず中心となっているのがクラシック音楽です。杉並公会堂完成が1957年なので、荻窪はそれよりも前からこの店によって「クラシックの街」の素地がつくられていたと言えます。多くの音楽ファンに愛される東京有数のレコード店です。